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[口腔ケア」という言葉をご存知でしょうか? ~最近の研究から~ その3

 私たち自身が日々行っている口腔ケアの主な目的の一つにバイオフィルム(プラーク)除去というものがあります。
では、このバイオフィルム(プラーク、歯垢、昔は「歯くそ」とも言われました。)というものは一体何物なのでしょうか?

みなさまは、歯の表面に膜状にこびりついたバイオフィルムを見かけたことがあると思います。これをただの食べかすだと思っている方も多くいらっしゃいますが、実はこのバイオフィルムは食べかす等ではなく、生きた細菌そのものなのです。

ではこの細菌達は、いったい我々にどのような影響を及ぼすのでしょうか?

そもそも私たちの口の中には、口腔常在菌という300~700種類位の細菌が生息しており、その数はなんと唾液1ml中に100万~1億個、バイオフィルム1mg中には1000億個もの細菌が生息しています。これは糞便1mg中の細菌数とほぼ同じ数になります。
お口の中全体で考えると、菌が少ない方でも1000億~2000億個、菌の多い方では1兆を超える数の細菌が生息しています。
そしてこれらの菌の巣こそがバイオフィルムなのです。
更には、時間の経過と共に、このバイオフィルムを構成する細菌がたちの悪い種類の細菌に変化していくという特徴があります。
ですので、バイオフィルムを悪い菌主体のものへと変化させないうちに早めに除去しておく必要があるのです。

最近の研究では、これらのバイオフィルムが歯周病やむし歯などの口の中のトラブルだけではなく、強力な発ガン物質の生成や、血管内皮の障害などによる糖尿病の悪化や老化の促進、粘膜免疫機能への影響や、誤嚥性肺炎の原因など多くの病気や健康阻害の要因になることがわかってきています。

このように、口腔ケアは私たちの健康な生活を維持したり、病気の治癒や悪化を防いでくれる効果があります。
是非、みなさまお一人お一人に合った正しい口腔ケアの方法を知って頂き、日々実践して頂ければと思います。

これまでお話させて頂いた内容につきまして、もっと詳しくお知りになりたかったり、何かご質問等がございましたら遠慮なくお尋ね頂きたいと思います。