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電動歯ブラシの話題②~電動歯ブラシの選び方・使い方~

前回のブログで、電動歯ブラシの院内研修のご報告をさせて頂きましたが、具体的な内容についても知りたいという反響を多数頂きましたので、ブログ上にても電動歯ブラシの選び方・使い方などについてお話させて頂きたいと思います。

1.歯磨きの目的とは何でしょうか

まずは歯磨きの目的について考えてみましょう。よく歯磨きとはお口の中の食べかすを掃除することであると思われている方がいらっしゃいますが、それは目的のほんの一部でしかありません。
では、歯磨きの最大の目的は何かと言うと、歯垢を除去することにあります。「えっ?歯垢って食べかすの事じゃなの?」と思われている方も多いと思いますが、歯垢とは水分を除くと大部分が細菌で構成されており(バイオフィルム)、むし歯や歯周病を引き起こし、悪化させる最大の原因となるものです。
ですので、歯磨きは、お口の中のごみ掃除をしているのではなく、病気の原因になる細菌を除去するという「自分でできる治療」であると捉えていただくとよろしいのではないでしょうか。
つまり、日常の歯磨きをどのように行っているかということが、むし歯や歯周病予防、ひいては体全体の疾病予防や健康維持のために大きなポイントとなるのです。

図1
当院の位相差顕微鏡で、患者さんの歯垢の中の細菌を撮影しました。


2.電動歯ブラシの選び方

では実際にどのような点に注意をして電動歯ブラシを選ぶのがよいかというと、

 ①. ヘッド(ブラシ部分)が、大きすぎず、シンプルなデザインであること。
 ②. 消耗品であるブラシ部分が容易に入手できること。
 ③. 電動歯ブラシ本体を握り、ヘッド部分をお口に入れた状態で、奥歯の裏側や
    歯並びのアーチ部分などへ自由自在に動かせること。

実際に商品を試してみると、上記の要件を満たすことが意外と難しい事がお分かり頂けると思います。またこれらの要件は電動に限らず通常の歯ブラシを選ぶ上でも必要な要件となります。

3.電動歯ブラシの正しい使い方

よく患者さんにお話しをさせて頂くのですが、いくら電動歯ブラシと言っても、歯ブラシが勝手に移動して歯を磨いてくれる訳ではありません。逆に言えば、正しい歯磨き法をご存知なければ、いくら電動歯ブラシで磨いても歯垢の除去はできません。むしろ、本当は歯垢が除去できていないのに歯の表面だけがツルツルする事により、磨けていないのに磨けた気になってしまうというリスクも生じます。よって電動歯ブラシを正しく使うためには、

 ①. 歯垢がどこにたまりやすいのか?、その部分の歯垢を除去する為に
    歯ブラシをどのように当てればよいのかを理解している。
 ②. 歯ブラシの当て方を理解しているだけでなく、実践できる。
 ③. 電動ではなく、通常の歯ブラシでしっかりと歯磨きを行うことができる。

以上のように、手でしっかりと歯磨きを行える方が、お口にあった電動歯ブラシを使用して頂くことで、はじめて電動歯ブラシの性能が発揮できます。この点は非常に誤解しやすい事項ですので、電動歯ブラシの購入をお考えの方や、実際に現在お使いになられている方にもご注意頂ければと思います。

4.お勧めのメーカーや商品は?

上記2で述べさせて頂いたように、ご自身の手で実際に手にとって使いやすそうな商品をお選び頂くことが大切ですが、個人的な見解としてお勧めしやすいものとしては、
PHILIPSのソニッケアーや、 BRAUNのオーラルBなどが挙げられます。特に、PHILIPSのソニッケアは、既に幾度も改良を重ねられ、しっかりとした歯垢除去能力のデータもあり、安心感や安定感があります。
ちなみに、この製品は当院にて購入可能ですが、量販店で購入された方が低価格でお得な場合もあります。