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冬の感染症にご注意を!~歯科治療中に発見されることも・・・~

今年の感染症の話題では、何と言ってもエボラ出血熱が気になるところですが、幸いにして国内ではまだ確認されていないようです。しかしながら油断することなく、今後の推移を注意深く見守っていきたいものです。

さて、今年も本格的な冬の到来とともに、インフルエンザや感染性胃腸炎などの流行が始まり、千駄木近隣の小学校でも学級閉鎖や学校閉鎖が発生しているのはご承知の事と思います。
また、今年はそれ以外にもRSウィルス感染症や溶連菌感染症が流行しており、昨日(12月15日)東京都より注意喚起の情報が発表されましたので転載させて頂きます。

⇓東京都健康安全情報センターHPより
感染症 ひとくち情報 (クリックすると開きます(Pdfファイル)。)

⇓こちらのHPもご参考になさって下さい。
東京都感染症情報センター クリックすると開きます。)

これらのうち、歯科からの立場でご注意頂きたいケースとして、溶連菌感染症が挙げられます。
一般に溶連菌感染症と呼ばれるものは、A群レンサ球菌(化膿レンサ球菌)という我々の身の周りに広く存在する病原菌による感染症で、様々な病態を示しますが、特に乳幼児において、猩紅熱という病態をあらわすことがあります。猩紅熱はその名の通り、高熱と全身の発疹を主症状としますが、特徴的な所見として「イチゴ舌」とよばれる舌全体に広がる発疹を認めることがあります。
以下に示す写真の患者さんは、「舌に口内炎ができた」事を主訴に当院に来院された患者さんですが、この写真の状態が典型的な「イチゴ舌」です。 
DSC_0183.jpg DSC_0184.jpg (クリックすると拡大できます。)

当院に来院される数日前に、高熱と全身の発疹が生じたものの、数日のうちに他の症状は寛解し、舌の症状のみが残ったとのことでした。
猩紅熱を発症しても、このように自然に快方に向かうケースも多いですが、ごく稀に重大な合併症や後遺症を残す場合もあるので要注意です。また同じような「イチゴ舌」が出現する病気には、他に川崎病というものがあります。川崎病も乳幼児期に発症することが多く高熱を伴うことが多いですが、猩紅熱とは病態が異なる為、多くの場合で鑑別が容易であると考えられます。
かなり話が逸れてしまいましたが、これから冬休みや年末年始などで人混みに出る機会も多くなり、あらゆる感染症に接する機会が増える事も考えられます。
基本的な事ですが、うがい手洗い、咳エチケット等に今一度気を払い、体力の温存に努め、感染予防に注意していきたいものです。
また、上記の「イチゴ舌」のように、全身疾患に伴い、舌や口腔粘膜などに随伴症状をあらわす病気も数多くありますので、お口の中で「何か変だな?」と感じたら早めに受診をして頂く事をお薦め致します。