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研修会~安心、安全のために~その1

昨日は診療後に研修会に参加してきました。
私の母校の第2口腔外科、坂下教授によるご口演でした。

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もう十数年前の学生時代になりますが、臨床実習中の朝のカンファレンスで
坂下先生から
「患者さんを診る時に、大きい病気の可能性がないかどうかから考えていける歯科医師になりなさい。」
と言われた事が強く印象に残っています。

この事は当たり前のように聞こえますが、実はとても難しいことです。
なぜかと言えば、多くの患者さんは歯科医院に行く時に、まさか自分の口の中に悪性腫瘍があったり、大きな病気の症状が現れていたりする可能性があるなどとは露とも考えていらっしゃらない筈です。この油断は我々にもついつい生じてしまいがちです。

ちょっとした口内炎、ちょっとした歯性感染、エックス線画像のちょっとした影・・・、多くの場合は通常の治療で治癒していくものです。ところが時々そこにとんでもない大きな病変が潜んでいたりもします。

「これはおかしい・・・」「一応確認しておくべき…」と思われる症例に対して、当院では積極的に病院歯科口腔外科や病院耳鼻咽喉科などへの対診(紹介)を行っています。
また、持病をお持ちで歯科診療を行う上で特に注意が必要な方には、主治医の先生への病状や留意点の確認(照会)も積極的に行っております。
そしてその対診の結果、そのまま入院、手術となった方もいらっしゃいましたし、照会の結果から病院歯科での全身管理下で歯科治療を受けて頂くことになった方もいらっしゃいました。

日々診療にあたらせて頂き、たくさんの患者さんとお話させて頂く中でつくづく実感することは、人間は生身であり、病気とは常にすぐ隣り合わせにあるということです。

「最悪の可能性から考えていく」

このこともまた、当院のコンセプトである「安心、安全」の一つであろうと考えています。