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自然感を重視した前歯の審美歯科治療について②

前回のブログでオールセラミックス治療には大きく2種類の方法が
あることをご説明致しました。

前歯のセラミックス治療において、多数歯にわたる症例は審美的な
面からのみ考えれば実はそれほど難症例ではありません。しかし実際に
審美的に難症例となるケースとしては、他の歯との調和を図る
必要がある一歯だけの単独歯治療が挙げられます。

今回のブログでは外傷により破折してしまった前歯を神経を温存しつつ
他の歯との調和を図り、ジルコニアセラミックスにて審美治療を行った
一例をご紹介致します。

1
1治療前(神経の温存処置) 
左上の前歯が破折してしまっていますが、以前に歯の大部分を
レジンという材料で治療されていた歯でした。
最初に神経の温存処置を行います。
患歯の周囲の歯は複雑な色調を呈しています。

2
9-2審美修復自費7ジルコニア仮修復1デンティン 9-3審美修復自費7ジルコニア仮修復エナメル1 2仮治療、コンポジットレジンによる仮修復
仮修復
神経の温存処置を行った後、コンポジットレジンにて仮修復を行います。
デンティン、エナメル、インサイザルと数種類の色の材料を実物の歯の
構造に倣い盛上げ硬化させていきます。ダイレクトボンディング法という
技法を応用します。

3
5プロビジョナルによる歯肉の形態調整後型採り
生活歯支台歯形成処置
神経を温存しつつ、ジルコニアセラミックを被せる為に歯の形態を
整えます。同時にプロビジョナルレストレーション(仮歯の一種)を
用い数週間にわたって仮歯の形態を修正しながら、歯の最終形態の
決定と歯肉の形態(エマージェンスプロファイル)修整を行います。


9-5審美修復自費7ジルコニアTEK圧排糸
プロビジョナルレストレーション
最終的な型どり直前の仮歯です。仮歯の根元には、型どりに備えて圧排糸
が挿入されています。
この後精密な型どりを行い、当院と提携している審美専門歯科技工所の
歯科技工士にかぶせものの製作を依頼します。


3歯科技工士によるステイニング(細かな色調再現)確認 4ステイニング材
仮完成したジルコニアセラミッククラウンを、製作を行った歯科技工士
立ち会いのもと、患者さまに試適し,歯の細かい模様やクラック、ステインの
再現をその場で歯科技工士が行います。この後咬みあわせの調整を行い、
クラウンは再度技工所に戻され、つや出しと最終研磨が行われます。


6完成した実感的なクラウン
完成したジルコニアセラミックスクラウン
複雑で非常にリアルな色調と形態を呈しています。


7治療後
治療後
ただ白いのではなく、周囲の歯と自然に調和しています。

以上のように自然感を重視した前歯の審美治療は、複雑な手順と高度な技術を
必要とします。また、健康保険適応外での自費診療となりますが、多くの
患者さまにご満足頂いております。詳しい内容をお知りになりたい方や、
ご興味がある方はどうぞお気軽にご相談ください。