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新型肺炎の流行を踏まえての当院における対応について


現在、国や関係学会等から新型コロナウイルス感染症に対する知見や対応法が日々更新されている状況にありますが、当院における現状の対応方針につきましてご説明をさせていただきます。

本来、新型コロナウイルス感染症について専門外である私が詳細に言及することはなるべく差し控えたいと思いますが、現在の公的な情報や報道などから考えると、新型コロナウイルス感染症が既に市中感染が始まっている段階にあることは間違いがないものと考えられます。

そして現状新型コロナウイルスに対する抜本的な対応策がない中で、当院が行うことができる対応、そして行うべき対応と致しましては、

① 使用器具、医療機器の滅菌消毒体制の徹底
② 院内の環境消毒の向上をはかること

にあるのではないかと考えられます。

① に関しましては、当院は厚生労働省より「保険診療における歯科外来診療環境体制の
施設基準」「院内感染防止対策の施設基準」の認定を受けており、開院当初より厳しい滅菌消毒体制を敷いてまいりましたが、現在の状況を鑑み、先日の院内ミーティングにおいて院内感染予防のための滅菌消毒手順などの再確認を行い、その徹底を図ることと致しました。当院では使用器具に関しましては、滅菌処置(細菌、ウイルスを始めとするすべての微生物を死滅させる。)を行った上で診療に使用しております。

② に関しましては、一般的にコロナウイルスは金属、ガラス、プラスチックなどの
無生物の表面で 最大 9 日間生存できるとされておりますが、ウイルスはアルコールに対する感受性がありアルコールで殺菌消毒可能であるとのことですので、待合室やトイレなどの院内各部に対しまして、消毒用エタノールや次亜塩素酸等の各種消毒剤を用いた清掃清拭や消毒体制の強化を図っております。

また、院内の換気に関しましては、部屋の換気条件(例. 6 回 転/時間)などが推奨されておりますが、当院では開院当初から換気設備を強化した設計としておりました。それに加えて当院には、理論的にはウイルスの吸着も可能である電気集塵方式の医療施設用空気清浄機を診療室天井に設置しております。

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そして現在、当院ではこの強力な換気装置と医療施設用空気清浄機を常時フル稼働させ、院内の空気清浄に務めております。

冒頭にも申し上げましたように、新型コロナウイルスに対する知見や対策は日々更新されている状況であり、抜本的な対応策がない現状においては我々個々人が手探りでできることを行い、少しでもリスクの軽減を図っていく以外にない状況であると考えられます。

当院のスタッフは、全員歯科医師または歯科衛生士の有資格者であり、専門的教育を受けた国家資格保持者のみで歯科診療所運営を行っております。当院ではそのメリットを生かし、今後国や関係学会等から発信される情報や対策に関してスタッフ間で専門的な知識や対策のアップデートを適宜行っていきたいと考えております。

また患者さまにおかれましては、当院を受診される際にはマスクを着用するほか、手洗いや咳エチケット (咳やくしゃみをする際に、マスクやティッシュ、ハンカチ、袖を使って、 口や鼻をおさえる)の徹底をお願い致します。
更に、可能であれば携帯用消毒グッズなどの携行使用もお願いを致します。

患者さま皆様より、ご質問やご心配、ご提案等がございましたら是非お申し出いただければ幸いに存じます。


歯科医師の立場から考えた新型コロナウイルス感染予防について

現在世界的に新型コロナウイルスによる肺炎の流行が懸念されており、一刻も早いウイルスの性質の詳しい分析が待たれるところですが、一般的にコロナウイルスは、インフルエンザウイルスやアデノウイルスと同じく口腔、咽頭、気道などの粘膜から我々の体の中に侵入します。

インフルエンザウイルスに関しましては、以前に当ブログでも「インフルエンザ予防と口腔ケアについて~最近の研究結果から~」http://yokokaruinchou.blog134.fc2.com/blog-date-201711.htmlというタイトルの記事でインフルエンザウイルスが我々の体内に侵入するメカニズムと口腔ケアの関係性についてのご説明をさせて頂きましたが、まだまだ実態がわからない新型コロナウイルスに対しましても、いかに私たちの体内即ち粘膜に侵入させないかということが現在できる最大の予防になるのではないかと思います。

そして今回のブログでは、そのことを踏まえて歯科医師の立場からお話をさせて頂きたいと思います。

最初にもお話したように、一般的にコロナウイルスは、インフルエンザウイルスやアデノウイルスと同じく口腔、咽頭、気道などの粘膜から我々の体の中に侵入します。しかしこれらの粘膜は、通常はムチン等といった粘液性(ねばねばした)の糖タンパク質に覆われ、それがバリア機能を持って細菌やウイルスの侵入を防いでくれています。
ところが、糖タンパク質の産生能が低下したり、粘膜が乾燥してしまったりして糖タンパク質のバリア機能が落ちてしまうと、細菌やウイルスが容易に粘膜に侵入し、その後の感染へとつながってしまいます。

そして、この糖タンパク質は、口腔内では唾液に多く含まれているため、加齢や病気などで唾液の分泌が低下したり、口呼吸などで口の中が乾燥してしまうことで粘膜のバリア機能が低下してしまうのです。
更に、むしば菌や歯周病菌などの口腔内細菌には、この大切な糖タンパク質を破壊する酵素を産生してしまうものがいることもわかっています。

以上のことから、歯科医師の立場から考えた粘膜へのウイルスの侵入を防ぐ対策としては、

①、口呼吸などで口が乾かないようにマスクをしたり、水分をこまめに口に含むなどして口腔乾燥に十分に注意をし、唾液腺や口腔周囲機能を活性化させ唾液の分泌を促すよう心掛ける。

②、加齢や病気、薬剤の使用などで慢性的な口腔乾燥状態にある方は、口腔湿潤剤などを活用する。

③、適切な歯磨きやフロッシング、歯石除去などの口腔ケアにより、粘膜保護機能を高める。

以上のような事柄も是非知って頂き、感染予防の一助として頂ければと思います。


休診のおしらせ

1月14日㈫は、所用により、午前中のみの診療とさせて頂きます。
1月15日㈬は、平常通りの診療となります。
宜しくお願いを致します。

台風19号接近に関するおしらせ

現在東京地方に台風19号が接近してきているため、
10月12日土曜日は、午前11時までの診療とさせて頂きます。
宜しくお願いを致します。

開院10周年を迎えて


「なかね歯科道灌山」は、この度開院10周年を迎える事ができました。
これまでご来院頂きました多くの患者さまをはじめ、診療所運営を支えて頂いた多くの関係者の方々に、院長並びにスタッフ一同、心より厚く御礼申し上げます。


当院では、この10年間、日々進歩する歯科医療と日々変化する社会情勢や歯科医療に対するニーズにお応えするべく、診療体制の充実に努めてまいりましたが、多くの患者さまと長い期間に渡ってお付き合いをさせて頂いた中で何よりも痛感致しましたことは、個々の患者さまおひとりおひとりが持たれる背景は複雑多岐にわたり、求められる医療や望ましい医療について、正しい答えは一つとは限らず、個々の状況によって異なるのだということです。


こういった考え方は、NBM(narrative based medicine )(物語に基づいた医療)として約20年ほど前から提唱されてきました。そしてこの考え方は、私たちのように地域で歯科医療を行わせて頂いている者にとっては非常に大切であり、常に気を配らなければならないことであると思います。
と同時に、歯科医療が歯科医学である以上、日々の診療においてもEBM(evidence based medicine)(根拠に基づいた医療)の実践を疎かにする訳にはいきません。


私たち「なかね歯科道灌山」では、このNBMとEBMのバランスを図りながら、これからも個々の患者さまおひとりおひとりの背景を考え、より良い歯科医療をご提供させて頂きたいと考えております。


日頃より当院を支えて頂いております患者さまをはじめ、関係者の皆様方におかれましては、今後とも変わらぬご厚誼のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。